2022年1月23日
当社の新しい取り組みの一部をご紹介します(RSPO認証とトランス脂肪酸低減について)
東洋ナッツ食品株式会社(以下当社)では、持続可能な原材料の調達を目指す取り組みの一環として、2021年2月よりRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟しました。
ナッツのロースト(加熱)方法の一つとして油で揚げる方法があり、当社では揚げ油にパーム油というアブラヤシの果実から摂れる植物油を使用しています。
アブラヤシは主にインドネシアやマレーシアを中心に大規模な栽培がおこなわれていますが、大規模農園の開発により、熱帯林の伐採による環境・生態系破壊や農園労働者の人権侵害などの問題を抱えています。
当社では持続可能な社会の推進を目指し、生産に使用するパーム油の全量に相当するブックアンドクレーム方式(※1)の認証クレジットを購入しています。
また、RSPO認証と併せて、部分水素添加油脂の使用を縮減し、製品に含まれるトランス脂肪酸の低減にも取り組んでいます。
トランス脂肪酸は長期間の過剰摂取により、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やし、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させることが指摘されており、その結果として、動脈硬化などの冠動脈性心疾患のリスクを高めるといわれています。
当社では、トランス脂肪酸に対する健康への影響の懸念から、低トランス脂肪酸油脂への切り替えを進めてまいりました。
なお、パーム油を取り巻く環境やRSPOについての認知を高めるため、2022年春より一部当社商品のパッケージにおいてRSPOマークを掲示いたします。併せて一部商品へのトランス脂肪酸量の表示も進めていくことで、当社の取り組みを訴求してまいります。
当社はこれからも高品質な商品をお届けできるよう、新しい取り組みに挑戦してまいります。
※1 ブックアンドクレーム方式:認証油のクレジットが生産者と最終製品製造者・販売者との間でオンライン取引されるモデルで、認証油のサプライチェーンが未整備で調達困難な場合でも、認証生産者を直接的に支援することが可能になります。